家族療法的カウンセリングの理論と実習

心理療法としての家族療法は、20世紀半ばに欧米で誕生し1980年代に日本にも紹介されました。

家族療法・家族カウンセリングは、家族を単に個人を寄せ集めたものとはみなさず、家族全体の「関係」そののものの実態に肉薄しその特性を理解することで、お互いの関係を直接確認できるように工夫された様々な技法を駆使します。

それにより、家族関係を一つのまとまりのある「心理系」として理解・受容しながら、主訴をめぐる問題への解決へ向けた具体的な援助技法が、様々な学派による理論形成とともに生み出されてきました。

本研修では、家族の発達的・歴史的な変化を多文化的視点から考察し、家族療法的カウンセリングの考え方と技法を学んでいただきたいと思います。